古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

古代東海道のルートと「地図で見る東日本の古代」

古代東海道のルート図を知りたいが、アバウトあるいは部分的なものばかり。

 

延喜式では、○○となっている」という概略的なもの多い。

郷土史あるいは自治体が解説するものはかなり詳しいが、残念ながら身近あるいは管轄内のものがほとんど。もう少し広く、「○○の圀」レベルで点ではなく線的に道の詳細を知りたいが何かいい資料はないか?

 片手間ではできるはずがなく、やはり学者・研究者先生に依拠せざるを得ないようだ。

そんな折こういう本のあることを知った。

地図で見る東日本の古代

内容を見るとよさそう。ネットの評判も悪くないどころか相当に良い。では図書館で、と思ったがなぜか蔵書検索では出てこない。千葉市中央図書館、同県立図書館,東京都中央図書館、国会図書館にもない。

納本制度があるのにおかしい。

 すでに絶版となていて、ネットで購入するしかない。価格は15400円と高く、しばらく躊躇したが、類書が見当たらないので購入することにした。

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内容説明

奈良・平安時代の主要な道路を明治期の五万分一地形図で網羅し、2011年の東北地方太平洋沖地震による津波浸水範囲を詳細に記載するなど、自然災害との関連性をも考察できる。古代日本における農村計画の基礎を築いた条里地割を旧版地形図判読により明らかにし、条里呼称についての研究成果も採録。国名、郡名はもちろん、郷名までも収録し、国府、郡家、駅家といった古代施設も掲載。さらに関連遺跡、古墳、貝塚をも収録。

良かった。紙質はよいし、何より知りたい古代のルートと現代の地図との関連がわかるのは秀逸。「借りてカラーコピー」では対応できないか不経済に思う。

 

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