古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

更級日記東京の道⑧ 明治大西側遺跡 、江戸城

ここで、少しお茶の水界隈に戻る。 東京医科歯科大には貝塚遺跡があり、前回述べたように一ツ橋2丁目には複合遺跡がある。 現明大通りより西に古代の道があったとするなら、そのあたりに何らかの痕跡があってもおかしくない。ないのだろうか。 そう思ってい…

更級日記東京の道⑦ 皇居 — 平川門から東御苑 —

高台の平坦地、それでいて水辺からほど近いところには遺跡が多い。 土地について人が求めるところは昔も今も変わらないようだ。 一ツ橋2丁目遺跡から見てかつての日比谷入江の対岸にあたる台地上(北の丸)には国立近 代美術館遺跡があり(下の写真)、皇居内に…

更級日記東京の道⑥ 発掘調査報告書「(東京都千代田区)一ツ橋二丁目遺跡」について

この報告書は論述内容、図版、写真、まとめの表のほか、紙質・印刷等も含め大変に充実したものであり、一部の人にしか知られていないのはもったいない。 幸い、古書店から原本を取得できたのでごく一部であるが紹介させていただく。 <例言> 旧一ツ橋講堂跡…

更級日記東京の道⑤ 神田小川町→神保町→錦町→一ツ橋2丁目遺跡へ

錦華公園・お茶の水小と明大図書館の間の細い錦華坂Eをまっすぐ南下すると(建物を度外視)、三井住友銀行Cにぶつかる(神田小川町3丁目)。 ここら辺、昔々はどんな道路付だったのか不思議な三角形のゾーンだ。靖国通り甲に向かって立つ銀行Cの東側丙は富士見坂…

東京の道④ 神田駿河台2丁目から駿河台下へ 

もういちど、神田山の裾野、駿河台下までを見てみよう。 神田山の尾根=標高の高いところをイメージしながら歩くとすると、今現在では254号(春日通)以南のルートはこうなるだろう。 文京区立本郷台中(東側の一方通行)→本郷給水所公苑・水道歴史館(東側の一方…

東京の道③ 本郷通り3丁目から神田方面に

本郷通に入って皇居方面に向かうとしても順天堂大の先で神田川が掘削されていて、橋もないから直進できない。 川に沿って左折し、東京医科歯科大(お茶の水貝塚の遺跡あり)前の御茶の水橋を渡るしかない。 しかしその道(駿河台下交差点に至る明大通り)は最…