古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

古代東海道 下総国 ⑨ 千葉寺と千葉寺廃寺 その1

国分寺より前に豪族に建立されたお寺があります。下総では現市川市真間町にある弘法寺(葛飾郡)と現千葉市千葉寺町(千葉郡)にある千葉寺(上の写真)です。 しかし、ちょっと本を読んでいると千葉寺廃寺という文字も出てくるのです。 全国にある国分寺は大体当…

古代東海道 下総国⑧ 千葉寺、亥鼻方面への道選択 v2

市原市からずっと海沿いのルートを考えている人は上の地図でも☆1の房総往還を選ぶことになるでしょう。 私は内陸寄りの☆3か4か5を選びます。と言っても☆1からの距離はわずかで歩いて10分程度。 ☆1は357号湾岸道路沿いの海近くです。近すぎです。千年前果…

更級日記‣上洛の記千年(武蔵野書院)

ちょっと前にこの本の出版を知り、気になっていた。 更級日記というと、上総国府はどこにあったか,「いまたち」とは?と謎解き面ばかり が強調されているきらいがある。 本質・本籍は文学であろうに。 定価税抜き11000円とお高く、なかなか手が出なかったが…

古代東海道 下総国⑦ 南生実橋から千葉寺駅前リブレ京成まで V2

前回の南生実橋交差点風景の写真には廣照寺が見えている。 この先、右側にある八剣神社、埋蔵文化財調査センター、大覚寺山古墳についてはすでに述べているので省略。 道の雰囲気をお伝えする写真は次のとおり。基本的に台地の周縁に沿って進んでいる。 生実…

古代東海道 下総国⑥ 低湿地遺跡「千葉市・神門(ごうど)遺跡」のこと  v2

大覚寺山古墳を見学して遺跡通りに戻ってさあ、千葉寺へ向かって進もうという段階で意外な展開が。 下総国①でこう述べた。遺跡にあたるものなどないはずと決めてかかっていたのである。 ただし村田川と浜野川にはさまれたBとC点の間、特に茂原街道(バイパス)…

歴史学者 吉村武彦さんの提唱

2021.6.4付読売の記事が興味深かった。 吉村武彦さん(1945年生まれ)はじめは東大でフランス近代史を志したが、日本史に転 じ、興味を持ったのが明治維新。 が、近代を知るためには近世、近世を知るためには中世を知らなければと遡るうちに古 代史が専門分野…

関東の道路史(建設省関東地方建設局)

題名から受けるイメージをはるかに超える内容を持つ。 絶賛に値する。 私は政令指定都市に居住する。その市立中央図書館の方が県立よりはるかに近代的で優れているのでもっぱら利用しているが、ある日気まぐれに10年ぶりに県立中央図書館に行き、開架式棚を…

古代東海道 下総国⑤ 埋蔵文化財調査センター、大覚寺山古墳

八剣神社を出て、バス通り(千葉中央遺跡通り)に戻って北上。 埋蔵文化財調査センター入り口という大き目な看板があるのでそこで右折。 なだらかな傾斜を進むとすぐに右手の高台に建物が見える。 資料も展示も豊富で勉強になる。生徒・学生の見学も多そうだ。…