古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

古墳

邪馬台国連合VS狗奴国(くぬこく、くなこく)連合

白石太一郎氏の「東国の古墳と古代史」を手にした。 (初版 2007年 学生社) 読みやすく、率直な言い方をしてくれているいい本だと思う。参考になる箇所が多い。 1 先ずは、本文内容ではないが序文の箇所。 国立歴史民俗博物館の創設にあたっての井上光貞、岡…

二つの有銘鉄剣と二人の学者(その2)

大塚初重(はつしげ)さんの「東国の古墳と大和政権」に移る。 2002年、山梨県で公職にあった時の発刊だ。1926年東京都生まれとある。当然載っていないが、今年2022年、お亡くなりになっている。 Ⅲ1「王賜」銘鉄剣と房総の古墳という段章で稲荷台1号墳の鉄剣…

古道のルート探索と地域の古墳や豪族の視点

江戸時代の旧東海道と異なり、古道のルート探索の裏付けとなる資料は極めて乏しく、すぐに呆然自失状態に陥ります。 そんな中ある程度合理的なものとして推測、依拠できそうなものが地形です。昔海(川)だった、大雨で出水しやすそう、がけ崩れが起きそう、歩…

二つの有銘鉄剣と二人の学者 (その1)

白石太一郎氏 千葉県の古墳についての白石氏の著述が散見されるので、千葉県の文化課、埋文など関係部署の公務員かなと思っていたら歴博の先生だった。 それはどうということはないのだけれど履歴を見ると関西の大学を出て畿内で研究をされていた方。どうし…

古墳時代の開始時期と神門(ごうど)古墳群

古墳が盛んに作られた時代を古墳時代と言うが、もう少し丁寧に見ていこうとすると古墳の定義の問題も絡んで簡単ではないようだ。 古墳時代の開始時期については大きく二つに分かれる。 A説 3世紀中葉から後半における箸墓古墳のような定型化した前方後円墳の…

上総の国⑭ 稲荷台1号墳記念広場の風景

上総の国⑦で有銘太刀出土の稲荷台1号墳記念広場あたりの地図はあげているが復元古墳の実写真はあげていないと思うのでそれを。 (ちょうど約1年前撮影) 国道297号わきのはずだけどわかりにくかった。遺跡って見に来る人は多くないせいか周囲に案内表示はない…

上総の国⓭ 「王賜」銘鉄剣 稲荷台1号古墳と市原歴史博物館オープン

2022.10.28朝日新聞でかなり大きく取り上げられている。関東だけかもしれないが。 有銘鉄剣の出土としては埼玉県行田市の稲荷山古墳が有名であるが(国宝)、此れより古い西暦400年代前半に作製されたとみられるのがここ千葉県市原市稲荷台1号古墳から出土した…

新聞記事を読んで思うこと

上は読売新聞地方版(千葉)の記事 これを見て思うところがとても大きい。 ① 新聞、テレビなんて見ない。ネットニュースで十分という意見が流行であるがこれはネットに出ないだろう。この記事を見ていない人は知らないまま終わる。 ② なんとなく全国版記事がよ…