古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

総論・序論の章

開発と業界―大学考古学専攻、教育委員会文化課(文化財保護課)・財団(埋蔵文化財センター)―

岡山大文学部教授松木武彦氏の手になる「未盗掘古墳と天皇陵古墳」という本がある(2013年 小学館)。センセーショナルな書名で、ちょっとどうかとも思われるが、だからこそ人に手に取ってもらえるわけで、その書名に意味がないわけでもない。 読んでみると結…

手に汗を握るような遺跡の報告書 武田宗久氏と滝口 宏氏

以前、紹介した遺跡調査報告書*について 非本質的な事柄かもしれないが、最近の整った役所的・公文書的報告書にはない、舞台裏の手に汗握るような、胸を打つ箇所があった。 発掘や調査にあたる人々の熱意や苦労が偲ばれるし、研究者への支援を考えるとき参…

古代史(文献史学)と考古学

「千葉県の歴史」という電話帳というか広辞苑のような分厚い本があった。 社史のような自己礼賛の書と思ったらとんでもない体系的良著だった。 網羅的内容で研究者にも、専攻する学生にも、私のようなにわかファンにもとても参考になる。 本のことは別に述べ…

歴史学者 吉村武彦さんの提唱

2021.6.4付読売の記事が興味深かった。 吉村武彦さん(1945年生まれ)はじめは東大でフランス近代史を志したが、日本史に転 じ、興味を持ったのが明治維新。 が、近代を知るためには近世、近世を知るためには中世を知らなければと遡るうちに古 代史が専門分野…

国司御一行様赴任旅の乗物と石山寺縁起絵巻

身分のある男性は騎馬、 下人は徒歩 身分ある女性は手車や手輿 一部の女性は騎馬 と考えられているようだ。 その根拠は?というと石山寺縁起絵巻の絵にあるもよう。 だがしかし、 この絵巻は鎌倉時代末期に描かれた想定画。しかもビグネームの石山寺参詣を描…

古代道路の道幅

木下 良氏は日本古代道路辞典序1の(1)「誤解されていた古代道路」で次のように述べる。 1970年代に日本でも古代道路が直線的路線をとって計画的に敷設された大道であったことが指摘されるようになるまでは、日本の古代道路は自然発生の踏み分け道を幾分拡…

延喜式って何?

古代の道のことを述べる本には必ず「延喜式」なる言葉が出てくる。 そういえば昔、日本史の教科書でその言葉を目にしたっけ。 今、更級日記を考える上でも必須の言葉になる。 ではその定義は? 国立歴史民俗博物館研究報告第218集(令和元年12月 非売品) 古代…

更級日記に関する資料・文献

参考になる資料・文献 更級日記の文学性に重きを置くものと 古代東海道のルートや当時の中央・地方の政治・統治機構、社会の風俗など、歴史・地理学的考察に力点を置くものに大別できるようです。 前者は古くから文学部あるいは文筆家(ちょっと前は堀辰雄、…

ブログ開設のご挨拶

初めに 片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず 芭蕉ではありませんが私もさすらうことに思いを寄せる人間です。 最後の清流四万十川源流、方丈庵旧跡(不正確と思います)も見に行きました。東京都心にもいいところはあって、例えば目白通りの胸突き坂(文京区)…