古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

エッセイ

樋口一葉と鏑木清方・朝倉摂

4か月ちょっと前、台東区のところで竜泉にある樋口一葉記念館に寄り道した。 武蔵の国の項、最終としてそれに関連することを。 訪れたのは2021年12月19日であったが、樋口一葉の作品を舞台化した資料として舞台の模型が展示してあった。 そして、その舞台美…

田園調布 の街並み

多摩川台公園を北に進み、宝來山古墳に近づくと公園の東脇を通る道越しに、ちらちら家々の屋根が見えだしてくる。 どこかで見たような風景 ドイツに防御のため街の外周を城壁で囲んだ古い都市がある。その城壁は人が通れるようになっていて町並みを見下ろし…

港区 仮仙洞御所と幼稚園どんぐり採取

武蔵の国㉒で古代東海道のルートと考える二本榎通りについて述べたばかりであるが、近世以降も色々歴史が濃いようだ。 この、お屋敷、もとは細川藩の屋敷であったようであるが2年間、上皇の住まいである仙洞御所(仮)であったとは知らなかった。二日前、葉山…

 江戸城至近の大名上屋敷とブラタモリ雑感

一昨日土曜日のブラタモリ、ちょうど当ブログで最近扱った内容にダブるところがあるので興味深く拝見した。 番組で時間をかけ、特に強調していたのが井伊氏の優遇とその上屋敷位置の優越性だった。 上屋敷の場所は海抜の高い、桜田門を見渡せる絶好の位置。 …

途中見た重粒子線治療施設に関すること

下総の国⓴で触れた施設 千葉大キャンパスの少し先、稲毛駅の前あたりでこの前の道を通った。 まさか、ここに何度も石原慎太郎氏が治療に来ていたとは。 2年前、氏が87歳のときらしい。 追悼の意味であろうかその時のことについて書かれた手記が文芸春秋社…

途中で言及した人または地点と話題 その1 五木寛之

古代の足跡をたどるこのブログも千葉県市原市から東京都台東区まで進んでいるけど、それだけの距離でもたまたま挙げた人や地点が令和の今、世の話題となっていることがある。 五木寛之氏 (下総国 市川市の記事で触れている) 2月3日朝、車の中だったか、NHK…

寄り道して樋口一葉記念館と旧居へ

大関横丁交差点でどうしたものかと途惑い、とりあえず交差点角にあったMACに入り、一人作戦会議。 地図を見ると一葉記念館が近いではないか。 交差点角は三ノ輪1丁目。その南は竜泉3丁目。 さらいえばその東南に位置するのが千束4丁目、旧吉原だ。 せっか…

ドライブ・マイ・カーに関する感想その2

西島秀俊主演、濱口竜介監督が村上春樹の短編を映画化した『ドライブ・マイ・カー』が、全米批評家協会賞にて作品賞、主演男優賞など4部門を受賞。 というニュース。 前に感想を述べた後、原作を読んでいるのでそのあたりの感想を。 原作と脚本でどの程度の…

古代東海道 武蔵国② 隅田川のほとりで考える最近のこと

市原市界隈から始めてここ隅田川ほとりについての考えをアップするまでの短い期間であるが、結構考えさせてくれる事柄が生じている。—決して芳しくないものではなく、むしろ逆であるが—。 1はNHK大河ドラマで今日2022年1月9日から始まる「鎌倉殿何とか」関…

ドライブ・マイ・カー(カンヌ国際映画祭脚本賞受賞)感想

当方映画を見る習慣・趣味はなく、よほどのことがない限り2~3年に1回だ。 ところが今年,2回も見てしまった。 1回目は3月8日、新エバンゲリアン劇場版。 エンディングに宇多田ヒカルの歌を流しながら関係者のリストを出すが、小生、ほんの少しお手伝いをし…

後鳥羽院の歌と菅原孝標女晩年心境

後鳥羽院 (遠島御百首) 冬ごもる 寂しさ思ふ朝な朝な爪木(つまぎ)の道を埋(うず)む白雪 長谷川氏は次のように解説する 和歌は花鳥風月を友とすると思われているが 当人の心のうち、変転をつぶさに映し出す。 帰京かなわず十八回もの冬を隠岐で迎え、数え年…

手に汗を握るような遺跡の報告書 武田宗久氏と滝口 宏氏

以前、紹介した遺跡調査報告書*について 非本質的な事柄かもしれないが、最近の整った役所的・公文書的報告書にはない、舞台裏の手に汗握るような、胸を打つ箇所があった。 発掘や調査にあたる人々の熱意や苦労が偲ばれるし、研究者への支援を考えるとき参…

芥川賞・直木賞と女流作家

両賞受賞者4名中3名が女性 このところそういう傾向が強い。 女が半数なのに地位の半数を得ていないのはけしからん、などという必要はないでしょう。 女性枠をとかいうのはそもそもおかしい。 ワクチンの効果,副反応を見てもわかるように生理的その他で想像…

更級日記より130年前に日本人男性による国際的紀行文が書かれていた。

更級日記のグレートジャーニのフォローを始める前にこう書くのもなんですが、負けず劣らず、というか見方によってはそれ以上に意義深い紀行文がありました。何しろ海外版ですし、夢見る少女ではない成人男性の手になるので違いがあります。 以下紹介します。…

千年経っても見下され可哀そうな父親

菅原孝標女ではなく父親菅原孝標のこと。 あまりに低評価、酷評で可哀そうすぎる。 更級日記についてのぶ厚い本を読むと父親のことが出てくる。 解説することが多い犬養氏はこう書いている。 日本古典文学全集1971年初版 小学館 犬養廉(キヨシ 大正11…