古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

更級日記の道 1上総の国 ①出発地点の想定 

前書き・総論ばかりじゃひんしゅくを買う。

 そろそろ上総の国府から京へ向かって古代東海道の道を歩き始めないと。

 しかしここで難問!

 上総の国府がどこにあったかが定まらないのだ。

 古くから学者先生の間でも見解が分かれていて一向に定まらない。

 ざっくり四つくらいの説があるようだ。

 

 昔大学で先生に言われたことがある。

  「○○につて論ぜよ」、「○○の法的責任如何」という出題について最悪なのは

 A説は○○という、B説は○○となるという答案。。

 学説紹介など聞いていない。教授たるものそんなものはとっくに知っている。

 どう考え、どういう理由でどの学説を取り、その結果どういう結論になるかが最低限必要。他説への批判,自説に対する批判への配慮は其のあとでよいと。

 

  確かに、古代道でもいくつのルートを紹介してもそれだけでは目的地に到着できない。最低限どれかを選択して身と荷物を届けなければならない。

 そこで考えた。

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 前の駅は島穴神社付近。そこから国分寺近辺に向かってくるのだから一番島穴神社に近いところの国府候補地から出発すれば取りこぼしは少ないだろうと。

 で、候補地「惣社」に近い上総村上駅を出発点として北上することにした。北上の過程で郡本や能満の雰囲気も少しはわかるはず。

 

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