古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

⑪ 高輪から大井町駅へ その1 伊皿子交差点、二本榎通、柘榴坂、高輪4丁目

聖坂から続く道を進み、伊皿子交差点を過ぎて高輪に入いる。

とまもなく右手にこんもりした森を持つ邸宅が見えてきた。

 

おや、その広大な邸宅前スペースには警官が立っている。なんで? 

後でわかった。仙洞御所建設中のため、上皇夫妻が仮住まいしていた高輪皇族邸だった(歩いたのは2022年3月)。

もし、孝標らが千年の未来にタイムマシーンでやってきたら帰路途中で最高位上司とこの地で遭遇していたかも。

尾根道は「二本榎通り」の名称を持ち、周りには多くの寺院、大使館、学校、マンションが並び立つ高級住宅地となっている。

 

 

旧宮家邸跡地に立つプリンス系ホテル街の脇(グランドプリンス新高輪)まではほぼ直行し、そこで直角に左折してJR品川駅につながる柘榴坂に入いる。

 

 

すぐに品川東武ホテル小糸製作所の間で右折して南向きの一方通行の道に入った。

 

 

アイスランド大使館

ほどなく道の西側(進行右側)は品川区となり(北品川6丁目)区境の道となる。

 

 

三菱地所高輪フォーラム

 

道両側のこれぞ高級マンションという建築物にはため息が出そう。

 

 

ガーデンシティー品川御殿山と公開空地

ここら辺(高輪4丁目、北品川6丁目)は静寂さ、品格、江戸・明治時代から戦前に至る歴史性など田園調布も太刀打ちできないだろう。

 

いつのまにか下り坂。そういえばこの道も山道・尾根道だった。

出口右は御殿山交番。前に八ツ山通りが見える。

左の石垣は旧岩崎家高輪本邸突端部。現関東閣。