古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

寄り道して樋口一葉記念館と旧居へ

 大関横丁交差点でどうしたものかと途惑い、とりあえず交差点角にあったMACに入り、一人作戦会議。

地図を見ると一葉記念館が近いではないか。

交差点角は三ノ輪1丁目。その南は竜泉3丁目。

さらいえばその東南に位置するのが千束4丁目、旧吉原だ。

せっかくだ、寄り道しよう。

東泉小の西側脇を南下すればよい。駅から10分ほど。

 竜泉3丁目はちょうど盛り場から離れた地域にあり、ビルが増えているとはいえまだ低く昭和の雰囲気が残っている。この雰囲気だけでも歩く価値はある。

 

f:id:hen-un:20220120003905j:plain

 

短く車両禁止のところがあり、そこに記念館があった。思ったより大きい。

f:id:hen-un:20220120004059j:plain

築40年して建て替え、3年になる。

いいデザインだ。中も斬新。

f:id:hen-un:20220120004309j:plain

f:id:hen-un:20220120004510j:plain

 

 

 

広さ、収容物の多寡より展示の仕方、展示物の説明文で館のレベルがわかる。

おざなりの説明文ではなかった。

永青文庫より高評価をつけたい。

職員の展示する中身充実への意欲も伝わってくる。

展示物の撮影もなるべく可とし、不可は少なく個別的にしようとするなど区立の館にしては珍しい。

大人300円、小中高性100円は高くない内容だ。

行ってよかった。

 

出てそばの旧居跡にも立ち寄った。

本郷4丁目菊坂の旧居跡には行っているのでその次の旧居先を見れてよかった。

f:id:hen-un:20220120005350j:plain

記念館で見たこのあたりの古い地図はこう

f:id:hen-un:20220120005526j:plain

一葉宅と当時の高家、川路邸や戸田邸との広さの格差には驚く。いまはここまで酷くはない。

もっとも、ゴーンやソニー社長の年間報酬10億円はそれに近いが。

記念館で思ったのは妹くにさんの卓越さだ。

姉が結核にかかったのに狭い部屋でうつらず、のちに11人の子を産んだ強靭さ。

かなりの美人

姉の本の出版、演劇その他にプロデューサーとしてなした力量

バッハを発掘したメンデルスゾーンのようだ。妹がいなかったら作品は残らなかった。

 

こちらは前に行った本郷菊坂の旧居付近。

 

f:id:hen-un:20220120011515j:plain