古代東海道・更級日記の道

1020年、菅原孝標女が歩いた上総(千葉)から京への古代東海道を探索しながら進みます。

書店と書籍

総理は夏休み前に八重洲の書店で10冊の本を購入したとのこと。

東京駅前八重洲ブックセンターだろう。職場が近いときは結構行ったが,今はいくことがない。

今日ある大きなターミナル駅の駅ビル内にあるくまざわ書店に寄った。

驚いた。

考古学、古代の歴史などお客が多いとは思えない分野について専門コーナーを設けて大変な充実ぶり。

そこら辺の公立図書館にない本が目白押しだった。

くまざわ書店ってかなりの目利きの社員がいる感じがする。本を愛する社員が多い感じがする。

店内を見ればすぐわかる。

 

ビル建て替えで休業に入っているらしい神田の三省堂書店の方が私にとってはなじみがあるのだけど、社員の職業意識が希薄に感じることが数回あった。

過去の伝統だけじゃ組織はやばいですよ。M財閥グループ企業の不振ぶりを見ているとそう感じる。

 

もう書棚がいっぱいで増やしたくはないのだけどいい本があった。2千数百円するがマイナーポイント2万円の有効支出として購入。

これまで古墳に関する書籍というと西日本、畿内中心か、それへの対抗としての「東日本の」とか「東国の」というものが多かったがこの本は小ぶりな判に全国256地点約350基の古墳を選定し、カラー写真など必要資料を相当に詰め込んでいる。

 今月8月1日という最新の発行であり、古墳についての資料・著作は新しいほどよいという定説にも合う。

また、全国の古墳数は16万基もあり,それぞれの地域でおらが村自慢的見地からこれは重要という。しかしそれに溺れてしまっては他地域の重要必須古墳を訪れることがができなくなってしまう。

著者が一定の選択基準で選んでくれているのはその点で意義あるものと思う。

読みやすく工夫された編集になっておりかなりの購読者数になるであろう。

ただ、せっかくの内容なので判を少し大きくして年配者にも読みやすくした方が良いとは思う。

 

著者は青木敬(たかし)氏。1975年生まれの優秀な若い国学院大学教授だ。

先ごろ明治大OBのカリスマ的考古学者が90数歳でなくなったがファッション界のみならず考古学会でも世代交代がみられつつある。